【配管補修】給水配管の補修を行いました(横浜市港南区)

2019/06/29 配管補修

神奈川県横浜市で、給水配管の補修を行いました。

 

横浜市港南区の戸建て住宅で、鉄の給水管から水漏れがありました。

  1. 【1985年前後の住宅の注意点】
    1. 豆知識「ピンホール」ってなに?
  2. 【給水配管の全引き直しお見積り項目】
    1. 【給水配管の全経路の引き直しの作業とは】
  3. 止水栓について
    1. 止水栓と元栓は異なるもの
    2. 止水栓が回らなくなる原因
    3. 止水栓を無理やり回すのは危険
  4. 豆知識「耐衝撃性塩ビ管HIVP」ってなに?
    1. 塩ビ配管とは
    2. 豆知識「変換継手ってなに?」
  5. 豆知識「架橋ポリ」ってなに?
  6. 豆知識「保温材とキャンバステープ」ってなに?
    1. 豆知識「保温材へのキャンバステープの巻き方」って?
  7. ●神奈川水道(水道局指定工事店)~弊社について~

【1985年前後の住宅の注意点】

昔の給水配管は鉄管が多いです。鉄管は経年劣化で錆びるので、年数が経つと劣化して穴が開いて漏水します。その事を”ピンホール”と言います。

 

鉄管の配管の場合、1か所錆によるピンホールが見つかった場合、その配管の他の箇所にも同様の現象が起きていると考えられます。

 

よって、部分補修の場合は、一部を直しても又すぐに他の箇所から水漏れする可能性がある旨を、お客様にお伝えしています。

 

ご予算によって、現段階では全体を引き直すのは難しい場合もありますが、いずれは大きなリフォームが必要になってきます。

 

近い将来やってくる全体的な配管の引き直しのため、次回同様の水漏れがあった場合に備えて頂くためです。

豆知識「ピンホール」ってなに?

ピンホールは孤食(こしょく)とも呼ばれ、金属の腐食の一種です。金属面の欠陥部分から腐食が進行し、孔状に腐食が起こることを言います。

一般的に配管の継手の部分から腐食し、小さな穴ができると水圧で穴が拡張し水漏れを起こします。

 

給湯配管(銅管)

銅管の配管は、継ぎ手に熱を加えて「ロウ付け」と呼ばれる溶接のような作業で行われます。

熱で溶けた材料が継ぎ手と銅管の間に入り込み、糊付けしたように一体化するのです。

その「ロウ付け」した継ぎ手は、パイプと違って劣化が早く、中を通るお湯の影響もあり、少しずつロウ付けが破れてきます。

経年劣化で腐食した銅管には最終的に小さな穴が開いて、そこから水漏れを起こします。

銅管内は、高温で高速の水流が発生してます。そこで起こった水流の乱れによって発生した気泡が、継手部(90度に曲がった継手)の管内壁面に衝突して保護皮膜を破壊します。

そして、気泡の衝突が断続的に続くと小さな穴を開けます。

基本的にこの内のいずれかまたは複合的に発生した場合にピンホールが起きます。

 

給水配管(鉄管)

給水管のピンホール(孔食)は、金属の表面に針で刺した程度の小さな穴が開き、その内部に腐食が進行する現象です。

給水管や給湯管の漏水トラブルの原因として多く、配管に穴が開くと水漏れが発生する可能性が高まります。

ピンホールによる漏水は、配管後15年ほど経過しているケースが多く、配管後5年で発生するケースもあります。

配管系統は壁や床下に埋め込まれているため、日常的にチェックするのは難しいので、水漏れして初めて気づくケースが一般的です。

ピンホールが起こらないといわれる配管材料としては、合成樹脂管、耐孔食性銅管、内面被覆した鋼管、ステンレス鋼管などがあります。

ピンホールによる水漏れが頻回の場合は、既存の銅管を全て撤去して、新しくHTVP(耐熱性硬質塩ビ管)か架橋ポリ管で給湯器から各蛇口まで新しい給湯配管を引き直した方が良い場合があります。

給湯器のオスネジにHTVPの水栓ソケットを繋いで配管を引いていきます。

【給水配管の全引き直しお見積り項目】

・水道メーターから住宅までの埋設配管工事

 

 水道メーターから配管を引き直す場合、既存で引いている配管はそのまま(埋め殺す)で新規の配管するか、既存配管を撤去して新規の配管を引きます。

 

 この場合、既存配管を撤去する方が見積もりは高くなります。

 

 地面を掘って、条例に基づき45センチ以上の深さに配管します。給水排管は特に勾配や経路の決まりはありませんが、住宅または水道メーターを基準にして、直角並行に配管します。

 

給湯器と水回り周辺で立ち上げ、その後は外壁を伝う露出配管で水回りまで配管します。

 

・給水、給湯を使用している場所の外壁の穴開け工事

 

 給湯配管は、基本的に給湯器に結びなおせば、そこからの配管はすでに繋がっているので完了です。

 

 しかし、給水配管はトイレや洗面所など、水を使用している場所全てに、新規の配管を引かなければなりません。

 

 また、新築の場合、壁の中を通して配管される給水配管ですが、引き直しの場合、ほとんどが外壁沿いに配管する”露出配管”となります。

 

・既存の水栓の配管の切り換え工事

 

 既存の配管とつなげてある水栓(蛇口)の配管を、新規の物と取り替えます。これを切り換え工事と呼んでいます。

 

 給湯は切り換え工事の対象外となりますが、給湯配管がされている水栓金具は、給水配管も配管されている事が殆どなので、ほぼすべての水栓金具への工事が見込まれます。

 

 現在、給水・給湯とも塩ビ管を使用して配管しています。従来使用していた鉄管よりも、熱に強い・耐久性があるなどの利点があるためです。

 

 ※その他、屋内配管では、架橋ポリという材料もあります。

【給水配管の全経路の引き直しの作業とは】

・水道メーターから埋設配管で住宅の近くまで配管

配管は、住宅までは埋設配管とし、地面に埋まっています。深さは車などの重量による破損を考えて、結構深くに埋めてます。

 

・住宅の近くで給湯器と給水系統(露出配管)に分岐

給湯器でお湯に変換する分の給水配管をします。

もう一方の分岐から、外壁伝いに給水配管をします。外周に水回りがない場合、その近くから屋内に配管を伸ばして蛇口に結びます。

・配管が終わったら、保温材をかぶせます

壁に配管を這わす場合は配管の上に保温材を被せ、キャンパステープを巻きます。日光で劣化して割れてしまう恐れがあるためです。

 

配管は樹脂バンドにビスを打って壁に固定します。

 

塩ビ配管を糊で繋げた後、継ぎ手の部分の接着を乾かすため、ある程度時間をおいてから通水します。

通水後、水圧を掛けても給水配管から水漏れが無ければ完了です

止水栓について

水道管の途中に設置されており、中の水の流れを停止や制御するための器具を止水栓と呼びます。

基本的にはトイレや洗面台と管の接続箇所に設置されていることが多く、マイナスドライバーなどで閉めたり緩めたりすることで水の流れを調整できます。

蛇口が壊れるなど何かしらのトラブルになった際は、こういった止水栓で水を止めることが多いですね。

止水栓で水の勢いを調整可能

蛇口を捻ったりすると出てくる水ですが、この水の勢いを止水栓で調整することができます。

一度水を出してみて勢いが弱いなと感じたら止水栓を緩めれば勢いが強くなりますし、逆に閉めれば勢いが弱くなります。

洗面所の蛇口などになると、ひねって水を出すハンドルの下辺りなんかに止水栓が設置されていたりします。

止水栓と元栓は異なるもの

止水栓はキッチンや洗面所など水栓金具の近くに設置されていることが多く、繋がっている管の水の流れだけを止めたり調整することができます。

これに対して閉めてしまうと家全体の水が止まってしまうなど、自宅全体の水の流れを制御できるのが元栓です。

水の調整だけなら止水栓で構いませんが、水漏れなど何かしらのトラブルが発生した場合は元栓も閉めておく必要があります。

止水栓が回らなくなる原因

要所で設置されている止水栓ですが回らなくなることがあり、その原因としては以下のものがあります。

  • 回転方向が違う
  • 錆びによる固着
  • ネジ頭の潰れ

止水栓を回転させる方向が違っていたり、錆による固着やネジ頭の潰れといったものがあります。

ここからは、上記の止水栓が回らなくなる原因に関して、詳しい内容をご説明していきます。

回転方向が違う

取り付けられた止水栓によっては、他の箇所とは違う角度・方向に取り付けられてしまっている可能性もあります。

回す方向が違うため止水栓が回らなくなっており、気が付かずにより力を加えてしまう可能性があります。

そうすると止水栓が破損する原因になるので、一度回してみて回らない場合は方向が違っていないかなど確認してみたほうが良いです。

錆びによる固着

止水栓を長い間使っていなかった場合、止水栓に錆などが溜まってしまっている可能性があります。

この溜まった錆などは固着してしまうため、それが原因で止水栓が回らなくなってしまいます。

長期間使用していなかった止水栓の場合は、錆やアカによる固着を疑ったほうがいいですね。

ネジ頭の潰れ

タイプによってはマイナスドライバーを使って調整できる止水栓がなどがあります。

ちゃんとサイズの合ったマイナスドライバーなどで調整していればよいですが、サイズが違っていたり無理やりネジを回したりするとネジ頭が潰れる可能性があります。

ネジ頭が潰れているのに更に力任せに回すと余計に悪化するため、ネジ頭が大丈夫かどうかなど確認を一度行いましょう。

止水栓を無理やり回すのは危険

なかなか回ってくれない止水栓を強引に回そうとすると、止水栓が壊れるどころか給水管が破損する可能性まであります。

水を止める必要があるけどどうしても止水栓が回ってくれない場合、元栓を閉めるのが良いです。

ただし、家中の水が出なくなるので一緒に暮らしている人などがいる場合は水を使用していないかなど確認してから閉めましょう。


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豆知識「ピンホール」ってなに? 水鉄管

 

鉄管は、継ぎ手の部分が加工され、ねじ山が作られているため薄くなっています。錆止めを塗って仕上げてはいますが、劣化は他の部分より早く起きます。

 

経年劣化により継ぎ手の部分などから錆びてきます。その鉄管内の腐食(錆)が原因で鉄管の肉厚が薄くなり、水圧により穴が開く場合もあります。

 

その穴の事を「ピンホール」と言います。

 

給湯配管の銅管にも同じようにピンホールができる場合があります。

豆知識「耐衝撃性塩ビ管HIVP」ってなに?

正式名称「耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管」と呼ばれます。

 

塩ビ管の一種ですがその名の通り、耐衝撃性に優れた水道用給水管で、外気温が低い時に割れやすい、VP管の性質を改善しています。

 

よって、冬期など寒い時期での不測の衝撃(地震など)による管の破損を、最小限に抑える効果が期待できます。(ベストパーツより引用)


色は濃紺です。

塩ビ配管とは

正式名称は「硬質ポリ塩化ビニル管」であるが省略して塩ビ管、塩ビパイプと呼ばれている。素材のポリ塩化ビニルの特徴、メリット、デメリットは下記の通り。

 

【特徴】・・・塩化ビニルの重合により得られる合成樹脂

【長所】・・・可塑剤の多少により軟質(フィルム・シートなど)から硬質(パイプ・容器など)まで各種成型品を製造可能。

【短所】・・・耐熱性に弱く加熱すると軟化する。

豆知識「変換継手ってなに?」

給水の配管は、主に「鉄管」「塩ビ管」「ポリエチレン管」「HIVP管」など様々ありますが、「鉄管」は姿を消そうとしています。経年劣化による錆による水漏れの問題や、それを上回る「ポリエチレン管」の曲げて方向を替えられるという自由度が高い事も利点となり、マンションの給水にはよく利用されています。

 

給湯の配管は、主に「銅管」「HT管」「ポリエチレン管」など様々ありますが、銅管は配管作業に手間と技術が伴い、(簡単に言うと)糊付けだけで配管できるHT管が扱いも割と楽なので、利用されてきました。「ポリエチレン管」の曲げて方向を替えられるという自由度が高い事は給湯配管にとっても利点となり、マンションの給湯にもよく利用されています。

 

しかし、現在皆さんが住んでいらっしゃる住宅がいつ頃建てられたかにより、その給水・給湯管の種類は変わってきますので、修理する場合には、そのどれもから変換継ぎ手を使って、一番ベストな状態で仕上げる必要があるのです。

豆知識「架橋ポリ」ってなに?

正式名称「架橋ポリエチレン管」といい、ポリエチレンの弱点を克服させた化学反応により、熱にも強くなったというパイプです。

 

現在のマンションなどの室内配管の主流となっています。

 

保温材がもともと付いていて、保温材の色でお湯か水かを識別しやすく、柔軟性があります。

 

ちょっと固い”ホース”のようなイメージで継ぎ手を使わずに曲げ配管が可能です。90度など急な角度には継ぎ手を使います。

 

一箱50mと長く、必要分カットして使います。

 

そのため、継手が少なくて済むので接続部の水漏れの心配が少なく安心です。

 

○ 長所

1.軽く、柔らかくて、取り扱いが楽。

2.接続もワンタッチで簡単。納品長さが最大50mと長く接着剤等が不要な為、施工時間も短縮できます。

3.耐熱性があり、給水・給湯の両方に使用可能。(最高使用温度95℃まで)

4.優れた耐衝撃性・耐食性。一般の給水・給湯の場合、耐用年数30年以上の実績あり。※使用条件により異なる。

  また、パイプがたわむので、地震の揺れも吸収して破損しにくくなっています。

5.内面が非常に滑らかでスケール(水アカ・湯アカなど)が付きにくく衛生的。

 

○ 短所

1.日光に弱い。やむを得ず屋外配管する場合、適切な遮光処理が必要です(ちなみに、さや管に通すだけでは不十分で、耐候性のある配管カバー等を用います)。

2.溶剤/薬剤/可塑剤などに弱い。接着剤、ペンキ、洗浄剤、テープの接着面などに接触させてはいけません。

3.接続のやり直しが出来ない。ネジでしたら接続し直しが出来ますが、架橋ポリ管の”ワンタッチ差込口”に挿入されたパイプは、抜いたり分解して取り外す事が出来ません。(一部メーカーでは、専用の用具で取り外せるものもありますがお勧めしません。)

4.高機能で精密な構造である為、従来のネジこみ式や接着式の継手と比べ、価格が高くなる事もデメリットとして挙げられるかもしれません。

 とはいえ、工事の容易さや時短など、前述のメリットは強力で、近年急速に普及が進んでいます。
(参考:架橋ポリ管.com

豆知識「保温材とキャンバステープ」ってなに?

・保温材とは、屋外に給水管を配管する場合、凍結や直射日光による配管の劣化などを防ぐ為に施される、被覆です。

電化製品を買うと衝撃を防ぐ為に周りに置かれていたり、巻かれていたり、包まれていたりする発泡スチロールに似た素材で出来ています。

 

・キャンバステープとは、保温材に巻く、包帯のような形をしているテープ(粘着性はある・なしがある)です。

キャンバステープを巻くことで、保温材の劣化を遅らせることも出来ますし、化粧を施すことにもなるので、見た目が良くなります。

 

最近は、「ワンタッチ・ポリエチレンフォーム」という保温材とキャンバステープが一体となっているような、その名の通り”ワンタッチ”で被覆が出来る素材も出来ていますが、曲がりなど細かい部分には向いていないので、TPOで使い分けています。

豆知識「保温材へのキャンバステープの巻き方」って?

保温材は、基本的に「発泡ポリエチレン(発泡スチロールと似ている)」で出来ている、パイプのサイズに合った丸い筒状のものを使用しています。

 

まず、保温材を屋外配管(継ぎ手を含む)に巻き、そこへ、テーピングテープのような形に巻いてあるキャンバステープを巻きます。

 

巻き方は、半分ずつ重ねるように、斜めにグルグルと巻くだけです。

 

継ぎ手の部分は、保温材が出ないように気を付けて、念入りに巻きます。

 

気を付けたいのが、上から水が流れてきた時、継ぎ目から水が入らないように、下から上へ巻くことと、継ぎ手などの細かい部分は、下部から上部へ重ねていくことです。

 

キャンバステープについてはコチラもご参考に。「ベストなパーツHP」 

●神奈川水道(水道局指定工事店)~弊社について~

【弊社作業内容】
一戸建て・マンション・店舗においてキッチン(台所、厨房)、トイレ、浴室、洗面所、洗濯等の水道トラブルを熟練のスタッフが丁寧に修理しますので安心してお任せください。
配管の水漏れを修理をしたい、配管の引き直しをしたい、下水つまりの解消、下水管を修理したい等のご要望も、高い技術で信頼と実績がございます。


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階下漏水や屋外の水栓柱・散水栓の水漏れ(土、コンクリート)、蛇口の修理・交換、トイレの修理・交換、洗面化粧台交換、製氷機の設置等にもスピーディーに対応します。


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出来るだけご希望金額に沿えるように致します。


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給水装置工事主任技術者の資格を有しています。


水道局指定工事店です。

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