【配管補修】給水管の補修は配管場所や程度によって雲泥の差!(横浜市青葉区)

2019/07/03 配管補修

神奈川県横浜市で、配管工事の依頼を受けました。

 

横浜市青葉区の戸建て住宅で、給水の塩ビ管の破損でした。

  1. 【給水配管の破損場所による補修と交換の違い】
  2. 【給水配管の全引き直しお見積り項目】
  3. 【塩ビ配管・ポリエチレン配管の種類と特徴】
    1. 1.塩ビ配管について
    2. 2.ポリエチレン配管について
  4. 排水管と言っても
    1. 【雑排水管】
  5. 豆知識「給水配管」ってなに?
  6. ●神奈川水道(水道局指定工事店)~弊社について~

【給水配管の破損場所による補修と交換の違い】

一部の補修で良い場合

 

破損した管の両側部分が切断できて、新しい管を繋げられる場合は一部補修を致します。

 

水道メーターから全て配管を引き直す場合

 

土の中、壁、床の中で破損個所が不明な場合、あるいは管が痛んでいて補修してもすぐ他の箇所から漏水する可能性がある場合、配管の引き直し(交換)となります。

 

また、あるいは鉄管などで全体的に錆びていると思われる場合は部分的に補修しても、また次に別の箇所で漏れるのでそういう場合はお客様の許可を得て新しく引き直します。

 

今回の場合は、作業スペースがあり、塩ビ管だったので一部補修で済みました。

 

シャーパーで割れている塩ビ管の両端を切断し、両側にソケットを挿して、耐衝撃性塩ビ管(HIVP)を間に接続致しました。

 

糊が乾くまで待ち、通水しましたが漏水が無かったので作業完了です。

【給水配管の全引き直しお見積り項目】

・水道メーターから住宅までの埋設配管工事

 水道メーターから配管を引き直す場合、既存で引いている配管はそのまま(埋め殺す)で新規の配管するか、既存配管を撤去して新規の配管を引きます。

 この場合、既存配管を撤去する方が見積もりは高くなります。

 

 地面を掘って、条例に基づき45センチ以上の深さに配管します。給水排管は特に勾配や経路の決まりはありませんが、住宅または水道メーターを基準にして、直角並行に配管します。

 

給湯器と水回り周辺で立ち上げ、その後は外壁を伝う露出配管で水回りまで配管します。

 

・給水、給湯を使用している場所の外壁の穴開け工事

 給湯配管は、基本的に給湯器に結びなおせば、そこからの配管はすでに繋がっているので完了です。

 

 しかし、給水配管はトイレや洗面所など、水を使用している場所全てに、新規の配管を引かなければなりません。

 

 また、新築の場合、壁の中を通して配管される給水配管ですが、引き直しの場合、ほとんどが外壁沿いに配管する”露出配管”となります。

 

・既存の水栓の配管の切り換え工事

 既存の配管とつなげてある水栓(蛇口)の配管を、新規の物と取り替えます。これを切り換え工事と呼んでいます。

 

 給湯は切り換え工事の対象外となりますが、給湯配管がされている水栓金具は、給水配管も配管されている事が殆どなので、ほぼすべての水栓金具への工事が見込まれます。

 

 現在、給水・給湯とも塩ビ管を使用して配管しています。従来使用していた鉄管よりも、熱に強い・耐久性があるなどの利点があるためです。

 

 ※その他、屋内配管では、架橋ポリという材料もあります。

【塩ビ配管・ポリエチレン配管の種類と特徴】

塩ビ配管、と聞くと灰色の何の変哲もないパイプを思い出しますよね。しかし、それは一部の種類であって、他にも様々な特徴を持った「塩化ビニル管」が存在しています。

 

また、ポリエチレン管は熱に強く柔軟性があり、昨今の集合住宅(マンション)建築に欠かせないものとなっており、耐久力や材料の軽量化のお陰で、工期も短く済むという利点も持ち合わせています。

 

今回は、恐らく今後の生活の中でも見ることの無いような塩ビ管・ポリエチレン管をご紹介します。

1.塩ビ配管について

(1)塩ビ配管とは

正式名称は「硬質ポリ塩化ビニル管」であるが省略して塩ビ管、塩ビパイプと呼ばれている。素材のポリ塩化ビニルの特徴、メリット、デメリットは下記の通り。

 

【特徴】・・・塩化ビニルの重合により得られる合成樹脂

 

【長所】・・・可塑剤の多少により軟質(フィルム・シートなど)から硬質(パイプ・容器など)まで各種成型品を製造可能。

 

【短所】・・・耐熱性に弱く加熱すると軟化する。

 

(2)塩ビ配管の種類

 

■VP管(特に圧力のかかる場合)

【特徴】・・・厚肉のVP管は圧力管路を中心に幅広い用途で利用されている。

【用途】・・・屋内外の給水管、排水管、空調ドレン管

【長所】・・・内面が非常に滑らかで摩擦抵抗が小さく、スライムが付着しにくいため長年にわたり効率よく排水できる。

酸・アルカリの耐薬品性がある。(種類・濃度・温度によっては使用不可となることがあるので注意が必要)

【短所】・・・直射日光により、塩ビ管の日の当たる側のみ表面温度が上昇し、裏側との温度差により反り(曲がり)が発生するので注意が必要。

 

■VU管(主に排水用)

【特徴】・・・VP管と比べて薄肉のためVP管より低い水圧向け。

【用途】・・・主に一般住宅の簡易な排水設備などの無圧管路に使用。

【長所】・・・薄肉管のためVP管と比べて重量が軽い。

【短所】・・・中~高圧管路には使用できない。(設計圧力は0.6MPa以下)

 

■HI管(HIVP管)(給水用:紺色)

【特徴】・・・耐衝撃性能を持ち、管体そのものが優れた可撓性がある。

【用途】・・・寒冷地での使用や、施工時における外部衝撃や他工事によって受ける衝撃破損事故を防止する場面に使用される。

【長所】・・・管軸、管側方向の荷重に対する接合部の信頼性も高く、地震に強い管路を構築できる。

【短所】・・・コストが高い。

 

■HT管(HTVP管)(給湯用:赤茶色)

【特徴】・・・VP管と比較して高温域で安定して使用できるとともに、耐久性・保温性に優れている。

【用途】・・・給湯配管、高温排水配管に用いられる。

【長所】・・・最高使用温度が90℃(伸縮には要注意。使用温度が高いほど耐水圧が下がる。)

【短所】・・・コストが高い。

 

厨房機器等で使用される業務用洗浄剤には、配管材を侵す有機材等の成分が含まれている場合が多く、配管材に亀裂が発生して漏水事故につながる恐れがある。

2.ポリエチレン配管について

(1)ポリエチレン配管とは

 

ポリエチレン素材は耐候性や耐薬品性を有し、その優れた物性は変化することはない。

 

そこで管と継手の接合は接着接合ではなく、EF接合を用いる。

EF接合:継手

内に埋め込まれた電熱線に電流を流すことにより、管表面と継手内面を溶かして融着・接合する。

EF接合ができない場面ではヒーターを用いて管端部を溶かして接合する。

 

(2)ポリエチレン配管の種類

 

■給水用ポリエチレン管

【用途】・・・給水配管

 

【長所】・・・錆びることがないので赤水の心配が無い。

腐食性土壌や塩害地域でも腐食の心配が無い。

電気絶縁性に優れ、鉄道に近い場所でも電食が起きない。

可撓性とEF接合により地震に強い一体管路を構築する。

 

■空調配管用ポリエチレン管

【用途】・・・冷温水配管

 

【長所】・・・錆びることがなく、経年劣化による内面の腐食と漏水の心配がない。

軽量でスピーディーな施工が可能。(100Aの場合SGPの約1/3)

管と継ぎ手の接合はEF接合のため信頼性が高い。

 

■金属強化ポリエチレン管

【用途】・・・冷温水配管・給水給湯配管

 

【長所】・・・電気化学的腐食や水質による腐食に対して優れた耐食性を発揮し、青水や赤水の発生がない。

アルミ層があるため、酸素透過がない。

柔軟で自在な曲げ配管が可能、さらに曲げ形状を維持する。

長尺で柔軟なため曲がり部に継手が不要で、シンプルな配管が可能。

 

■架橋ポリエチレン管

【用途】・・・給水給湯配管

 

【長所】・・・給湯用は最高使用温度95℃以下で長期間にわたって安定して使用できる。

耐食性に優れ、水質に悪影響を及ぼさない。

内面の表面状態は非常に円滑で、摩擦抵抗が小さく、スケールの付着もほとんどない。

長尺で軽量のため、施工のスピードアップが図れ、省力化に対応できる。

 

■ガス用ポリエチレン管

【用途】・・・都市ガス配管

 

【長所】・・・ポリエチレンは化学的に安定した材料で、電気絶縁性が非常に高く、土中に直接埋設しても腐食や電食の心配がない。

中密度ポリエチレンは可撓性に優れ、通常の地盤沈下や地震による地盤変動に対しても、従来の導管材料よりはるかに優れた特性を有している。

ポリエチレン管(ポリエチレンパイプ)は軽量で取り扱いが容易であり、スクイズオフ工法により迅速なガス遮断が可能。

防食工事不要、工期短縮など、ポリエチレン管(ポリエチレンパイプ)は総合的にみて経済的な材料である。
(引用:積水化学 空調設備ニュース

排水管と言っても

給水・給湯と違い、排水管は勾配を取る必要がありますので、一番気を遣う作業です。

 

横に1m伸ばすと、高さを2㎝以上勾配を付ける必要が有ります。(水勾配:2/100を取る必要があります)

 

勾配を付けることが出来ないと排水が流れず詰まる恐れがありますが、床下とスラブ(コンクリート)までの距離が短いと勾配を取るのが大変です。

 

床バンドといって高さを調整するバンドがあるので、微調整をしながら勾配を調整します。

 

新築工事でさえも、この水勾配が上手くとれておらず、入居してしばらくして配管が詰まっているようだという事で調べてみると、水勾配が適当にされているという事がニュースになるほど、水勾配はとても大切です。

 

しかし、水勾配の高低差が大きければいいという訳でもありません。適切な水勾配を取る必要は、流れさせる内容物にもよりますが、雨水などですと、勢いが付き過ぎて、排水溝に入らず溢れてしまうこともあるからです。

 

現場を見て都度、対応方法をご提案致します。

【雑排水管】

雑排水管は塩ビのVU40かVU50という径で出来ており、台所、洗面、洗濯、浴室の排水が流れる管です。

 

特にキッチンは、料理に油を使います。ご存じのように、油は温まると水の様にサラサラになります。

 

その状態で排水口に流してしまうと、途中で冷えて固まってしまったら”油脂”と呼ばれ、ラードのように粘度が増し、排水管にくっつきやすくなります。

 

そして、食器に付いた食べかすやご飯粒。これらも排水管にそのまま流してしまうと、油脂の着いた排水管内にくっつき、詰まりの原因となるのです。

 

出来るだけ、排水口にネットを掛けたり、食べ残しは三角コーナーなどで直接排水口に流さないようにしてください。

汚水管は塩ビのVU75かVU100という径で出来ており、トイレの排水が流れる管です。

 

排水管に流れていくのは、言わずと知れた尿や便、それとトイレットペーパーです。盲点なのが、このトイレットペーパー。

 

実は、「水に溶ける」のではなく「水でほぐれる」紙なのです。

 

大量にトイレに流してしまうと、水を含んでほぐれて流れやすくなるはずのトイレットペーパーが、水を含む間もなく流されてしまい、排水管の壁面にくっついてしまうことになりかねません。

 

それが、排水管の詰まりのきっかけとなってしまうかもしれないのです。

豆知識「給水配管」ってなに?

いわゆる”上水”の給水方式としては、直結給水方式、高架水槽給水方式、圧力水槽給水方式があります。建物の4階以上に給水栓を設置する場合は、「増圧直結給水方式」もあります。

 

一般住宅では水道本管から水道管を引き込み、その水圧力で各蛇口に給水する「直結給水方式」が採用されています。

 

「直結給水方式」では、2階建てまでの建物であれば直接給水が可能ですが、3階建て以上の建物は受水タンクを設けポンプアップをしなければ給水できません。しかし、最近では受水槽の管理不十分による衛生上の問題から、水道本管の水圧を上げて3階建までの建物はポンプアップをしなくても直結給水できる地域が拡大してきました。

3階建の計画時には建築地の水道局にご確認ください。

 

マンションなどの高層住宅でも、増圧直結給水方式を使って増圧ポンプにより各階に直接給水が出来るようになりました。30階などのタワーマンションですと、途中の階でもう一度ポンプアップしてさらに上層階にと、次々と上層へと送り、給水します。

ポンプアップ方式を使用している場合、停電の時はポンプが止まってしまい、給水が止まります。補助電源や非常電源がつながっている場合は、数時間程度使用できます。

 

また、道路に埋設された水道本管から引き込む給水主管の径は、一般住宅では13mmから25mmが多く採用されています。

 

最近の新築住宅の水栓器具は8ヵ所程度設置されていますので、2ヵ所以上を同時に使することを考えますと20mm以上の口径が必要となります。

 

その他、新築などで新たに水道を設置する場合には、水道工事費用の他に水道を利用するための費用として「水道加入金」を負担しなくてはなりません。

 

費用は水道メーターの口径により設定され、呼び方は各水道局により異なり、水道市納金、水道加入負担金、権利金、局納金、供託金などと言われています。

 

さらに温泉が引かれている場合は温泉権利金が必要となります。

(※まるわかり注文住宅より抜粋)

●神奈川水道(水道局指定工事店)~弊社について~

【弊社作業内容】
一戸建て・マンション・店舗においてキッチン(台所、厨房)、トイレ、浴室、洗面所、洗濯等の水道トラブルを熟練のスタッフが丁寧に修理しますので安心してお任せください。
配管の水漏れを修理をしたい、配管の引き直しをしたい、下水つまりの解消、下水管を修理したい等のご要望も、高い技術で信頼と実績がございます。


【その他の作業】
階下漏水や屋外の水栓柱・散水栓の水漏れ(土、コンクリート)、蛇口の修理・交換、トイレの修理・交換、洗面化粧台交換、製氷機の設置等にもスピーディーに対応します。


【お見積り】
ご相談・お見積りは無料で、お気軽にご相談下さい。
出来るだけご希望金額に沿えるように致します。


【営業時間】
年中無休で9~23時まで営業しておりますので、電話またはお問い合わせメールより、お気軽にご連絡ください。(場合によっては夜間対応も実施します)
現場をみて無料でお見積り致します。予定が空いていれば即日対応致します。


【資格】
給水装置工事主任技術者の資格を有しています。


水道局指定工事店です。

◆県営水道指定給水装置工事事業者(茅ヶ崎市)認定番号3021


・対応地域
神奈川県全域を対応致します。

【政令都市】横浜市、川崎市、相模原市

【横須賀三浦地域】横須賀市、鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町

【県央地域】厚木市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、愛川町、清川村

【湘南地域】平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、秦野市、伊勢原市、寒川町、大磯町、二宮町

【県西地域】小田原市、南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町

日程の都合がつけば、静岡県東部や東京都内も対応しますのでお気軽にお問合せ下さい。

現場を見て最適な方法をご提案いたします。

水道トラブルでお困りの際は神奈川水道へお問合せ下さい。

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